視覚障害者の立場から憲法九条を守る活動をする「北海道視覚障害者9条の会」の結成総会が十六日、中央区の札幌市視聴覚障がい者情報センターで開かれ、約五十人が参加した。
作家・大江健三郎さんらが二○○四年六月につくった「九条の会」の呼びかけに応えたもので、視覚障害者の会は道内では初めてという。今後は、勉強会や講演会を定期的に開き、会員の視覚障害者や健常者らが一緒に憲法を学んでいく。
総会では代表に片石松蔵・北海道視覚障害者協議会事務局長を選出。片石さんは「戦争になれば障害者が増える。われわれこそが憲法九条を守る表舞台に立つべきだ」とあいさつした。
また、眼科医の永井春彦さんが記念講演。永井さんの父親は全盲の英語教師で、当時は授業の予習用にテープレコーダーが必要だったが、壊れやすいため、常に七台用意していたという。こうした費用がかさみ、食料品の購入にも苦慮していたことを挙げ、「障害者が健常者と同じように仕事をすると、すごくお金がかかる。自立するためには国が保障することが必要なんだと思った」と指摘。「国は医療と福祉を切り捨て、米軍の思いやり予算や自衛隊のイラク派遣など使うべきでないところに予算を使っている」と批判した。
この後、小樽市の全盲の指笛奏者山田修さんが「千の風になって」など三曲を演奏。「障害者は平和でなければ生きられない。平和憲法を守って行こう」とするアピールを採択した。会の問い合わせは川瀬義広幹事長(電)090・6695・2161へ。
作家・大江健三郎さんらが二○○四年六月につくった「九条の会」の呼びかけに応えたもので、視覚障害者の会は道内では初めてという。今後は、勉強会や講演会を定期的に開き、会員の視覚障害者や健常者らが一緒に憲法を学んでいく。
総会では代表に片石松蔵・北海道視覚障害者協議会事務局長を選出。片石さんは「戦争になれば障害者が増える。われわれこそが憲法九条を守る表舞台に立つべきだ」とあいさつした。
また、眼科医の永井春彦さんが記念講演。永井さんの父親は全盲の英語教師で、当時は授業の予習用にテープレコーダーが必要だったが、壊れやすいため、常に七台用意していたという。こうした費用がかさみ、食料品の購入にも苦慮していたことを挙げ、「障害者が健常者と同じように仕事をすると、すごくお金がかかる。自立するためには国が保障することが必要なんだと思った」と指摘。「国は医療と福祉を切り捨て、米軍の思いやり予算や自衛隊のイラク派遣など使うべきでないところに予算を使っている」と批判した。
この後、小樽市の全盲の指笛奏者山田修さんが「千の風になって」など三曲を演奏。「障害者は平和でなければ生きられない。平和憲法を守って行こう」とするアピールを採択した。会の問い合わせは川瀬義広幹事長(電)090・6695・2161へ。
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