2ntブログ
北海道・札幌・ススキノ最前線
北海道・札幌・ススキノについて書き込んでいきます!
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
L&G、道内にも深く浸透 「円天」で感覚まひ 中標津、別海
疑似通貨「円天」を売りに全国の会員から違法に資金を集めたとされ、出資法違反の疑いで警視庁などが捜査を進めている健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京)は、道内にも深く浸透していたことが次第に明らかになってきた。関係者によると、全国に約五万人いる出資者のうち、道内は約二千人を占める。会員の勧誘は札幌などから娯楽の少ない地方都市へも広がり、生活に不安を抱く高齢者らの心のすき間に入り込んでいた。

 【中標津、別海】物々交換のような楽しさ、数少ないが実際にあった配当、そして貧しさからの脱却-。なぜ一見してうますぎる話に多くの人々が魅(ひ)かれてしまったのか。L&Gの地方拠点の一つ、根室管内中標津、別海両町の会員の声から、こんな要因が浮かび上がる。

 「自家製野菜やもらった魚を二百-三百円天で売る。代金の円天で欲しい物を買い、日本円を使わずに済むから物々交換のようで楽しかった」。別海の六十代の女性会員はこう言う。

 L&Gは、中標津のホテルで毎月、円天市場を開いていた。例えば十万円の保証金なら十万円天もらう。この円天で売買できるのが円天市場だ。本社が高額布団や健康食品を売るほか、会員らも出品し、売買できる。これが保証金と円天を合わせて二倍の価値を得たと思わせる一因となった。

 この会員は「うますぎる話とは思わなかった。実際に布団などを売った利益から配当が出る実業だと思った」。

 中標津の女性会員は、知人に入会をあっせんして「インチキ」と言われ、家族からも「やめろ」と説得されたが、一千万円近く出資した。

 「当初は百万円の出資で実際に配当があったから信じた。それを再投資に回しているうちに、金銭感覚がまひし、百万円が十万円程度に思えてきた。新たな出資者がいるから成り立つと分かり始めたが、最後は仲間がこんなに出資しているから私も負けない、と競争心が働いた」

 円天市場が社会に広まれば、日本円を使わないで買い物ができるとも信じた。プラズマテレビを一般店から約二十万円で買い、円天で売った。「円天市場の商品を増やして、市場を大きくするためよ」

 円天市場の会場は、大手旅行代理店が手配したため、旭川、帯広、中標津など東京から直行の航空便があり、大型ホテルのある地方都市が目立つ。石川県小松市など全国でも同様だ。中標津の梅本英広弁護士は「東京から一日で来れる。地方の免疫のない人の良さにつけ込んだのでは」と推測する。
(北海道新聞 引用)
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック