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<4> 若手育成店舗 (2006年9月29日)
経営のアフターケア充実

店内の棚にはずらりと食品の缶詰が並ぶ。注文するとふたを開け、缶ビールとともに、「どうぞ」。このファストフード感覚の店は、名付けて缶詰バー「Rai(ライ)」。(中央区南5西2、第7グリーンビル)。経営者の小野隆紀さん(28)は、それまでパブなどで勤めてきたが、この春、念願だった自分の店を持つことができた。

 夢の実現を後押ししたのが、同ビルの所有会社「北海道振興」(中央区南4西7)の若手育成店舗事業だ。飲食店を経営したい人に安い家賃で店舗を貸し、2年目以降は徐々に家賃を上げていくシステム。毎年、春に募集し、小野さんは4期生。ほかの同期生3人も、同じフロアでスナックなどを経営している。

 あるビル経営者によると、バブル期はススキノ全体で約5500店舗あったが、いまは4000店舗前後に減った。一時は約70%に落ち込んだ充足率は、75%程度まで回復したものの、ビルによっては空きが目立つ。それだけに家賃も下がり、新しく店を持ちたいという人にはチャンス到来だ。同社のシステムは新規参入者を育て、同時に自社ビルの空きを埋めていこうという戦術。「おかげで自分の店を持てた」と小野さんは感謝する。

 家賃が安いからといって、飲食店経営の初心者がススキノで生き抜くのは難しい。同社では育成店ごとに担当者を決め、毎月、経営内容について話し合うなど、アフターケアにも気を配る。

 さらに同社では今春、退職者をターゲットに同様のシステムを発足させた。狙いはこれから定年を迎える団塊の世代。「若手育成とは違い、現役時代の人脈、趣味を生かした店作りを応援したい」と、同社の寺垣良能・賃貸事業部長は説明する。8月には第1号の応募者の店がオープンし、盛況だという。

 「お店を持ちたいという人の夢をかなえてやりたい。そして成功させたい」と寺垣部長。それがひいてはススキノ全体の活性化につながると信じている。

(読売新聞引用)
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